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プロジェクト管理の代表的な手法8選とその選び方を徹底解説

プロジェクト管理手法にはさまざまなものがあり、プロジェクトの規模や管理したい内容によって適した手法が異なります。この記事では、プロジェクトの代表的な8つの管理手法とその選び方を解説するので、ぜひチェックしてみてください。

この記事でわかること
  • プロジェクト管理の代表的な手法
  • 管理手法ごとの特徴と向いているプロジェクト
  • プロジェクト管理手法の選び方

読了目安:7分

プロジェクトを円滑に進めるには、タスクやスケジュールを適切に管理しなければなりません。そのときに役立つのが、プロジェクトに適した管理手法の導入です。プロジェクト管理の手法にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や適したプロジェクトが異なります。この記事では、プロジェクト管理の代表的な手法を8つご紹介します。最適な管理手法の選び方も解説しているので、これからプロジェクトを立ち上げるという方はぜひチェックしてみてください。

プロジェクト管理の代表的な手法8選

プロジェクト管理の代表的な手法としては、以下の8つが挙げられます。

  • PMBOK
  • WBS
  • PERT
  • CCPM
  • PPM
  • P2M
  • ガントチャート
  • カンバン

それぞれどのような手法なのか解説します。

PMBOK

PMBOK(Project Management Body Of Knowledge)は、プロジェクトマネジメントについて体系的にまとめた教科書のようなものです。アメリカのPMIという非営利団体が作成しており、4年ごとに改定されているので最新の知識やノウハウが学べます。PMBOKは、プロジェクトマネジメントを10の知識エリアと5つのプロセスで構成しているのが特徴です。基本的な知識やノウハウがまとまっているので、業界やプロジェクトの規模に関わらず活用できます。

関連記事:「注目のプロジェクトマネジメント手法「PMBOK」をわかりやすく解説

WBS

WBS(Work Breakdown Structure)はプロジェクトに必要なタスクを洗い出し、タスクごとの担当者や期間、進捗状況などをまとめた表を用いる管理手法です。最初に全てのタスクを洗い出して時系列に並べることで、工数の見積もりやプロジェクトのボトルネックになりそうな部分の把握などが可能になります。各タスクを時系列で並べるため、工程の順番が決まっているウォーターフォール型のシステム開発プロジェクトなどに適しています。

PERT

PERT(Program Evaluation and Review Technique)は、タスクと次の工程までの所要日数、タスク同士の関係性を図にまとめる管理手法です。必要な工程や全体の流れがまとまっているので、「同時進行が可能な工程」「前の工程が完了しなければ開始できない作業」などを視覚的に把握できます。ある工程が終わったら複数の工程に分かれるなど、作業が多く関係性が複雑なプロジェクトに役立つ管理手法です。

CCPM

CCPM(Critical Chain Project Management)は各タスクの所要日数を最短に設定し、全体スケジュールの最後に余裕(バッファ)を持たせる管理手法です。タスクに遅れが出たときは、スケジュールの最後に設けていたバッファを割り当てます。各タスクのスケジュールに余裕を持たせないため、作業の後回しが生じにくいのがメリットです。タスクが多く、大規模で長期間にわたるプロジェクトに適しています。

PPM

PPM(Project Portfolio Management)は、進行中の複数のプロジェクトを管理する手法です。企業の経営層が、複数のプロジェクトのなかで人材や予算を投入する優先順位を決める際などに用いられます。複数の事業やプロジェクトに取り組む企業において、事業の全体像を把握したり限られたリソースを有効活用したりするために役立ちます。

P2M

P2M(Project & Program Management)は、PPMと同様に複数のプロジェクトを管理する手法です。複数のプロジェクトを統合管理する「プログラムマネジメント」という考え方を用いて、関連するプロジェクト同士の制御を行います。PPMは各プロジェクトの評価や優先順位をつけることを目的としているのに対して、P2Mは関連する複数のプロジェクトを統合して管理するのが目的です。

ガントチャート

ガントチャートとは、縦に並べたタスクの横に帯状のスケジュールを表示した図のことです。進行中のタスクやタスクごとの期限などを一目で確認でき、スケジュールを視覚的に把握できます。タスクとスケジュールを管理するためのシンプルな手法のため、タスクの種類と順番が明確かつ期限が決まっているプロジェクトなら、業種や規模を問わず活用が可能です。

カンバン

カンバンは「TODO」「進行中」「完了」という3つの枠を用意し、進捗状況に応じた枠に各タスクを割り当てて管理する手法です。これから取り組むべきタスクや進行中のタスクが一目で把握できるので、遅延や作業漏れをすぐに発見できます。タスクが多すぎると管理しづらいため、比較的タスクが少ない小規模なプロジェクトに向いています。

プロジェクト管理手法の選び方

数多くのプロジェクト管理手法のなかから適切なものを選ぶには、以下のような観点が重要です。

  • 目的に合わせて選ぶ
  • プロジェクトの難易度で選ぶ
  • 組織規模に合わせて選ぶ

目的に合わせて選ぶ

プロジェクト管理手法には、それぞれ適した目的があります。「全体のスケジュールを管理したい」「各タスクの進捗を把握したい」など、目的によって選ぶべき管理手法が異なるため、はじめに目的を整理することが大切です。

プロジェクトの難易度で選ぶ

プロジェクトの難易度によっても、適した管理手法が変わってきます。例えば、シンプルな管理手法で複雑なプロジェクトを管理しようとしてもうまくいきません。反対に、シンプルなプロジェクトで複雑な管理手法を選んでしまうと、手間がかかって効率が落ちてしまいます。「管理すべきタスク量はどれくらいか」「タスクごとの関係性を管理すべきか」などプロジェクトの特性を把握したうえで、適した手法を選びましょう。

組織規模に合わせて選ぶ

プロジェクト管理手法を選ぶ際は、プロジェクトや組織の規模も考慮しましょう。「メンバー全員と問題なくスケジュールを共有できるか」「コミュニケーションを取りながら管理できるか」といった点に注意が必要です。組織規模に関係なく活用できる管理手法もありますが、なかには大規模向き・小規模向きのものもあります。実際の利用シーンを想定しながら、管理手法を選ぶことが大切です。

関連記事:「PM(プロジェクトマネジメント)とは?成功のポイントや有効な手法を解説

最後に

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